ITパスポート

ITパスポート試験の勉強をはじめてみました

ITパスポート試験,独学

ITパスポートって結局どんな内容なの?

・・・テキストを買っただけで満足してしまうところでした

なぜちゃんと進んでいないか?というと、前回も書きましたが、試験日が決められないということです。今もなお緊急事態宣言中で、不要不急の受験はお控えください、といった趣旨のことが載っています。

それではいけないと思い、とりあえず始めてみました

ITパスポートのテキストが届き、しばらく放置していましたが、勉強を開始してみました。

  • ひと通りテキストを読んだ感想
  • とりあえずやってみた過去問の結果
  • これからの勉強方法

などなどについての中間報告です。

ITパスポート試験の内容について

使用テキストはベストセラーのこれ

テキストはこれを使いました。

「【令和3年度】 いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」

読み始めてすぐに

面白い! これは読み物として読んでも良いくらい

内容的にはとても面白くて、早く次が読みたくなる感じです。

最初はまず企業の経営戦略、ストラテジからですが、企業の経営に関わった事などないので、なかなか興味深い内容です。

そしてこのテキスト自体、とても読みやすい作りになっていて、要点を短くまとめてあります。そして複雑な内容は例え話を使って説明してくれているので、分かりやすいです。

この例え方、うまい

このテキストは試験に受かる事に特化した内容、つまり出題率の高い用語を選んで載せています。

それぞれの項目について詳しい説明はないので、多少わかりにくい項目があるかもしれませんが、ネットで調べればいくらでも詳しい説明は出てくるので、そういう時はネットで確認してから進みました。

まずテキストを通して1回読んでみる

最初は宅建の時のように、テキストをじっくり読みながら、出てくる用語をノートに1回書いてみて、ある程度覚えながら進めようと思いました。なぜならテキストをただ読むということが苦手だからです。そうするとなかなか進まず、1章読むのに2時間くらいかかってしまいました。章の最後には過去問がありますが、読んだばかりなのでほぼ正解できます。

しかし、ある程度でてくる用語を暗記しながら読んでも、次の日には忘れているのです。

それは、頭字語がやたら多いからです。

はてな

頭字語(とうじご)・・・アルファベットの頭文字で構成された言葉

FBICIAなど、イニシャルだけで構成された言葉ですね。

※頭字語にも種類があり、イニシャリズム(initialism)頭文字を一字ずつアルファベットの名のままで読むもの、アクロニム(acronym)連なったアルファベットを通常の単語と同じように発音して読むもの、ミックスになったもの、など色々あります。

これが、CSR, HRM, ROE, PPM, IPO, TOB, MBO, ・・・と大量(100個以上)に出てきて、その場で覚えても、どうせすぐに忘れてしまいます。

そして計算問題も多いです。簡単な物から複雑なものまで、所々で出てきます。これも今いちいち覚えても、時間がかかりすぎます。

第4章まで読んだところで、もうノートを取りながら読むのはやめることにして、ただひたすらテキストを読むことにしたのですが、眠い眠い。マネジメント系になってからは、あまり集中して読めなくなってきました。

ウトウト

毎日少しずつウトウトしながら読んで、期間は2週間20時間もかかって全15章を読み終わりました。

この時点では、出てくる用語の暗記もしていないし、計算問題の計算方法もまったく頭に入っていません。とりあえず全ての範囲は分かりました、という状態。

そして思ったのが、

意外に難しいじゃないの

IT系の資格で一番易しいというので楽勝かと思っていましたが、こんなに暗記しなければいけない事が多いなんて。

テキストを読んで思ったいろいろ

  • 長音記号「ー」がない

ストラテジ、ユーザ、ベンダ、などの語尾を伸ばす音、長音記号「ー」がないのは、JIS(日本産業規格)が定めたルールを適用しています。

そういえば昔、派遣で行ったシステム開発の部署で資料作成を頼まれた際、「ユーザー」ではなく「ユーザ」、「サーバー」ではなく「サーバ」、と原稿に書いてあって、これは面倒くさくて短縮しているのか?と思ったことがありましたが、IT系の決まり事だったのですね。

  • 国語・算数・理科・社会・英語の勉強が入り混じった感じ

ストラテジ系は社会、英語の要素が強く、計算は算数程度。マネジメント系は計算がより複雑になって数学的。テクノロジ系は数学と理科。といったように、各教科がまんべんなく入り混じった感じになっています。

  • 本当に基本の基本のみ

ITパスポート試験とは、表面をさらりとなぞったような内容で、とりあえずの仕組みを知るためのものでした。

過去問をやってみる

過去問はネットで簡単にできます

テキストを1回読み終わった時点(用語も計算方法も暗記していない状態)で、テストを1回受けてみることにしました。

過去問は「ITパスポート試験ドットコム」の「過去問道場」で簡単に試すことが出来ます。

「R3春季」の試験を約100分で解きました。結果は以下の通り↓

50問正解/100問中(正解率50%

<分野別の成績>
ストラテジ系  21/35問(60.0%
マネジメント系  6/20問(30.0%
テクノロジ系  23/45問(51.1%

問題文もさらさらっと見て、あまり考えずぱっぱっと進めた感じです。難しくて全然できなかったような感覚がありましたが、意外と半分も正解できていました。

1問ずつ「〇」か「✖」か、すぐに回答が分かるのですが、分からないので適当に答えたものはやはり「✖」で、分かったものは「〇」というのが、はっきりとしていました。

でもこれ、各分野は30%正解しているので、これであと全体的に20%くらい正解出来れば、いちおう合格はできるということになります。

ということは、用語をある程度暗記して、計算問題も覚えれば、合格は難しくない気はします。もちろん独学で大丈夫です。

このテキストをさらっと一読しただけで、半分は正解できるようになるということです。なかなか良いテキストだと言えます。

これからの勉強法

試験に受かるための勉強法

さて、まずテキストを1回読んだ後、これから何をすればいいのか?

試験に受かるだけなら、

  • テキストをもう1~2回読む
  • 巻末の重要用語を暗記する
  • 計算問題の解き方を覚える
  • 過去問を5回分くらいやる

たぶん普通は2か月もあれば、これで充分合格することはできると思います。

というか本来ならこれは短期決戦で、がーっと勉強して覚えているうちにテストを受ける、べき試験だと思います。

まず、テキストを1回通読して、過去問を1個受け、その結果や手ごたえで試験日を設定する

というのをおススメします。

習得するための勉強法

しかし、今回は試験に合格することが目的ではなく、ちゃんと習得することが目的です。

ここまでの成果は、通読して内容が分かったこと、テストを受けてみたこと、マネジメント系が出来なかったことです。テキストには、1回通読したら、2回目3回目を読めと書いてあるので、最低あと1回は通読するつもりです。

それと合わせてしなければいけない事は

  • 頭字語を英語と共に暗記する
  • 計算方法を覚える

そしてある程度覚えたら試験日を決めて、過去問をやりつつ、仕上げていけば良いと思います。

頭字語を覚える

やはり英語の単語も一緒に覚えなくては、アルファベット3文字とかだけで覚えるのはなかなか難しいことです。

まずこのテキストに出てくる頭字語が何個あるかを数えてみましたが、約170個もありました。

そこで単語帳を作る事にしました。こんなふうに表面に頭字語と読み、裏面に英語全文と意味を簡単に書きます。

シーエスアール
C S R

Corporate Social Responsibility
企業の社会的責任
(グリーンIT、ダイバーシティ、ソーシャルビジネス、SDGs)

これも毎日30分ずつくらいやって、飽きたらやめるという感じで作り、計7Hかけて作りました。

TOEICの勉強にもなって一石二鳥だと思いましたが、それほど難しい単語は出てきません。でも「M&A(企業の合併・買収)」や「R&D(研究開発)」などはTOEICでも頻出ですね。

メモる

手のひらサイズのメモ帳に、大事なポイントや計算方法をメモしていく事にしました。

テキストの2回目をじっくり読むのと並行して、メモも取るつもりです。

現在、ここで止まっています

試験日を自分で決めるって難しい

今は受験をひかえるべき時期ですが、そもそも試験日を決めなければ、計画も立たないし、やる気も出ません。

日常が戻ってきた時と仮定して、試験日は先に決めた方が良いと思います。

だいたい2か月先くらいに設定して、短期決戦でのぞんだ方が良いでしょう。

まとめ

ITパスポートとは結局どんな試験か?

どんなに情報を見ても、勉強してみない事には、実際はどんなものなのかは分からないものです。

範囲は広く浅く基本のみです。読み物としてこのテキストを読んだだけでも、いろいろ学べて有益だと思います。

何かが出来るようになる、わけではない

これを勉強しても、特に何も習得することはない、というか、特別何かが出来るようになるとか、詳しくなるとかではないです。

しいて言えば、会社でパソコンの設定をする時、会議で戦略について話し合う時、家にインターネット回線を引く時、家電を買う時、と生活のあらゆる場面で、このITパスポートの用語は出てきます。意味が分かるようになるのは嬉しいものです。

つまりこれは一般常識です。

社会人に必要な一般常識が身に付きます。

例えば企業で働く際には各自のパソコンを与えられますが、社内システムに変更があったりして、指示が来て自分でソフトを入れたり、メールソフトの設定を変えたりする場面はたまにあります。その際、ITパスポートに出てくる用語を理解しておくと、割りとすんなりいくと思います。最低知っておきたい一般常識がたくさん含まれています。

用途としては次の2つでしょうか。

自分が何に興味があって、何を学びたいのか、この中から見つかるかもしれない

範囲がとても広ーく浅ーく基本的な事だけなので、これで全体的な流れを知って、この中から興味のある事を突きつめ、それぞれに該当する試験を選んで勉強するのは良いと思います。

「基本情報技術者」「応用情報技術者」「ネットワークスペシャリスト」「データベーススペシャリスト」など、興味のあるものが見つかるかもしれません。

パソコンの知識があると思われる

あとは就職や転職の時に、この人はある程度パソコンできるんだな、と最初から思ってもらえることでしょうか。ただこれ難しいですね、この勉強をしてテストで受かったからと言って、パソコンの実務とはあまり関係ないので。

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